学振DC2→PD(資格変更)→助教就任前、マイカーローンは組めるのか?!

人生設計

研究者として生きていると、ときどき「普通の会社員ならあまり悩まないであろうこと」で盛大につまずきます。

今回、私がぶつかったのは、

マイカーローン。

車を購入することになり、銀行のマイカーローンを利用しようと思ったのですが、そこで問題になったのが、

「学振特別研究員って、銀行から見ると何者なの?」

ということでした。

私は博士課程在学中に学振DC2に採用され、その後PDへ資格変更。

そしてこの記事を書いている現在は、数か月後から大学の助教として雇用されることも決まっています。

私としては、

「継続して研究奨励金を受け取っているし、もうすぐ大学教員として働くことも決まっている。だったらローンもいけるのでは?」

と思っていました。

しかし実際に申し込んでみると、話はそんなに単純ではありませんでした。

今回は、

学振DC2 → 学振PD → 助教就任直前

という、なかなか説明しにくい立場の私が、実際にマイカーローンへ申し込んだ記録を書いてみます。

※この記事は、私個人が2026年にマイカーローンへ申し込んだ際の体験談です。金融機関の審査結果や必要書類は、年収、信用情報、勤務状況、申込時期などによって異なります。「学振なら通る/通らない」という一般的な結論を示すものではありません。

そもそも、なぜ車が必要になったのか

そもそも、私が車を買おうと思ったのには、いくつか理由があります。

一つ目は、助教として働き始めるにあたって、通勤や日常生活の移動を少しでも効率化したかったからです。

今住んでいるところは、大学へのアクセスがものすごく悪いわけではありません。

ただ、良いとも言いにくい。

最寄りのバス停から、バスはだいたい1時間に1本くらいです。

時間をうまく合わせられれば問題ないのですが、一本逃すとかなり待つことになります。これから助教として研究だけでなく授業などの仕事も増えていくことを考えると、移動に使う時間や労力はできるだけ減らしたいと思うようになりました。

また、私は双極性障害という持病があります。

体調が安定しているときには何でもないようなことでも、調子を崩しているときには、ほんの小さなストレスが積み重なってかなり負担になることがあります。

「バスに間に合うように家を出ないといけない」

「一本逃したから、あと1時間待たないといけない」

そんな一つひとつは些細なことかもしれません。

でも私は、生活の中から減らせるストレスは、できるだけ減らしておきたいと思っています。

買い物についても同じです。

重い荷物を持って帰ることや、体調の悪い日に公共交通機関を使って買い物へ行くことを考えると、車があるだけで日常生活の負担はかなり減りそうだと考えました。

そして、もう一つ大きな理由があります。

両親のことです。

私の両親は高齢です。

父は最近、目の手術をしました。今では車を運転できるくらいまで回復しているのですが、それでも娘としてはやっぱり心配です。

母にはリウマチと不安障害があります。

食料品の買い出しをはじめ、日常生活の中で身体的な負担が大きくなることもあります。

そして両親が住んでいる地域は、かなり車への依存度が高い場所です。

今はまだ両親自身で生活できています。でも、これから先ずっと同じとは限りません。

買い物に連れて行く必要が出てくるかもしれない。

病院への送迎が必要になるかもしれない。

何かあったときに、私がすぐ実家へ向かわなければならないこともあるかもしれない。

しかも、私の家と実家は「ちょっとそこまで」という距離ではありません。

そう考えると、自分自身の生活を便利にするためだけではなく、これから両親をサポートしていくためにも、私には車が必要になってきたと感じるようになりました。

もちろん、車には維持費もかかります。

購入費だけでなく、駐車場代、保険、税金、ガソリン代、車検……。

決して安い買い物ではありません。

それでも、

仕事を続けるため。
自分の体調を守るため。
そして、これから家族を支えるため。

今の私にとっては、車を持つメリットの方が大きいと判断しました。

そんなわけで、

「よし、車を買おう」

となったわけです。

――そしてここから、研究者ならではのマイカーローン問題が始まりました。

私は銀行から見ると何者なのか

ここが、最初にして最大の難関でした。

この記事を書いている時点で、私の経歴はざっくり、

2025年4月 学振DC2採用
2026年4月 学振PDへ資格変更
2026年9月 大学助教として採用予定

という状態です。研究者から見ると、それほど不思議な経歴ではありません。

しかし、ローンの申込画面を開くと困ります。

「勤務先は?」「雇用形態は?」「勤続年数は?」

「会社員? 契約社員? 自営業?」

……。

私、どれなんだろう。

ここから混乱が始まりました。学振特別研究員という立場は、一般企業に勤めて毎月給与を受け取る会社員とは少し事情が違います。

そのため、ネット上の申込フォームに用意されている選択肢に、自分の状況がきれいに当てはまらないのです。

特に困ったのが、「勤務先」。

研究活動自体は大学で行っています。でも、大学から給与を受け取っているわけではありません。

だから、

「大学勤務と書いていいの?」

「学振を勤務先にするの?」

「そもそも私は給与所得者扱いなの?」

と、申込み前から疑問だらけになりました。

しかも、数か月後には助教になる。

さらに話をややこしくしたのが、すでに大学助教としての採用が決まっていたことです。

2026年9月、大学の助教として採用される予定になっていました。

つまり私の状況は、

現在:学振PD

約1か月後:大学助教

という、ちょうど身分が切り替わるタイミング。

助教になれば、大学との雇用契約があり、給与も支払われます。

しかも採用予定を証明する書類もすでに持っていました。

そこで私は、

「現在の学振での収入だけではなく、助教として採用されることも審査材料として見てもらえないだろうか」

と考えました。

これが、今回ローンを申し込む上でかなり重要なポイントになりました。

車はすでに契約していた

ちょっと早かったかな…。中古車ということもあって、

「ローンが通るか確認してから車を買おう」

ではなく、

「仮審査は通った。車の契約をした。ローンの本審査行くぞ!」

という順番です。

今思えば、なかなかスリリングです。

最悪の場合は現金で支払うことも考えていましたが、できれば手元の資金をすべて車に投入したくはありません。

最初に申し込んだ地方銀行A

まずネットから仮審査へ。

このときは、助教就任後の見込みも含めた年収を入力して申し込み、仮審査は通過しました。

「お、これはいけるのでは?」

と思いました。そして本審査へ。

学振特別研究員としての現在の状況に加えて、助教として採用されることを示す書類なども提出しました。

ところが結果は、

融資は難しい、との回答。

仮審査を通過していたこともあり、これは結構ショックでした。もちろん、銀行から審査の詳細な理由を教えてもらえるわけではありません。そのため、

「学振という立場が原因だったのか」

「現在の所得との関係なのか」

「勤続年数なのか」

「助教就任前だったことなのか」

正確な理由は分かりません。ここは大事なので繰り返しますが、

「地方銀行は学振PDには貸してくれない」という意味ではありません。

あくまで、私の条件で今回の本審査が通らなかった、という話です。

ネット申込みが地味に難しい

地方銀行Aの時には、すべてネットで行いました。このネット申込みに苦戦しました…。

一般的な会社員なら、

勤務先
年収
勤続年数
雇用形態

を順番に入力すれば、比較的スムーズに申し込めるのだと思います。しかし私の場合、

説明したいことが多すぎる。

「DC2からPDになっただけで、研究活動そのものは継続しています」

「現在は学振PDです」

「ただし来月から大学助教になります」

「採用を証明する書類があります」

こういうことを書きたい。

でも、申込フォームに自由記述欄がない。

これは結構困りました。

なので個人的には、学振のように少し特殊な立場の場合、

可能であれば一度窓口で事情を説明する

という選択肢はかなり有力だと感じました。少なくとも私は、対面で説明できる方が安心でした。

新卒みたいなものですね

次の金融機関を探すことになりました。そこで相談したのが、地域金融機関Bでした。今回は窓口で、

学振DC2として採用され、その後PDになったこと。

現在も研究奨励金を受け取っていること。

そして9月から大学助教として採用される予定であること。

これらを説明しました。すると職員の方から言われたのが、

「新卒みたいなものですね?」

という言葉でした。なるほど。

自分では、

「DC2から数えれば一年以上継続して研究している」

という感覚が強かったのですが、金融機関から見ると、

これから大学に就職する人

という見方もできるのです。

研究者としてのキャリアと、銀行が見る「勤続年数」は、必ずしも同じではない。

これは今回、かなり面白いと感じたポイントでした。

結果は追記します

現在は、別の金融機関でもマイカーローンの審査を進めています。

果たして、

学振DC2 → PD → 助教就任直前の研究者は、マイカーローンを組めるのか。

結果が出たら、この記事に追記しようと思います。

無事に通れば、

「こういう条件でも通った例が一つある」

という記録になります。

もし通らなかったとしても、

「どこで困ったのか」

「何を聞かれたのか」

「どういう書類を準備したのか」

という経験自体は、これから同じような状況になる博士課程の学生やポスドクの方に役立つかもしれません。

研究者として生きていると、論文や研究だけでなく、住宅、結婚、お金、車など、普通の生活の場面でも「研究者特有の問題」にぶつかります。

そんな出来事も、このブログでは少しずつ記録していこうと思います。

さて。

私は無事、車に乗れるのでしょうか。

続報をお待ちください。

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