数学研究者の仕事セット|研究するときに使っているもの

研究者ライフ

私は普段、数学の研究をしています。

論文を書いたり、文献を読んだり、数学を勉強したり、オンラインセミナーに参加したり。

パソコンに向かっている時もあるし、紙に数式を書いたり、考え込んだり、必要な知識を勉強し直したりと、いろいろな作業があります。

そんな私が普段使っているのが、この「仕事セット」です。

特別なものを揃えているというより、いろいろ試した結果、「自分はこれがあると研究しやすい」と思ったものが残っていった感じです。

今回は、現在使っている研究・勉強道具をまとめて紹介します。

MacBook Neo|研究のメインマシン

論文執筆、文献検索、大学との事務的なやり取り、オンラインセミナーへの参加など、基本的な研究活動はほとんどMacBook Neo。MacBookも色々な種類があると思いますが、上記のことをするぐらいなら十分です。お値段も手頃ですし、おすすめです。

そして今読んでくださっている、このブログを書くのにも使っています。

ただし、自分の中で一つルールがあります。

YouTubeやInstagramなど、趣味ではMacBookを使わないこと。

MacBookを開いたときに、

「仕事するぞ」

と頭を切り替えられるように、なるべく仕事専用の端末にしています。

スマホと同じ感覚で使い始めると、私はすぐ他のことをしてしまうので(笑)、端末そのものに役割を持たせています。

iPad|論文を読む・ゼミ・講演に

iPadは主にPDFの閲覧に使っています。

論文をGoodnotesで開いて、そのまま書き込むこともあります。

オンラインゼミではMacBookだけでなくiPadも接続。

自分が講演するときも、スライドを使う場合はiPadを使っています。

以前は研究ノートそのものもiPad中心でした。

でも現在は、研究について考える作業は紙に戻っています。

私の場合、

読む・見せるものはデジタル。
考えるときは紙。

という使い分けに落ち着きました。

青いQuarry|研究専用ノート

青いQuarryは研究用ノートです。

数学の研究では、私は紙のノートをメインに使っています。

数式を書いて、消して、矢印を書いて、思いついたことを横に足して……。

きれいにまとめるというより、考えている過程をそのまま紙に出す場所です。

以前はiPadを使っていましたが、いろいろ試した結果、私は紙に書いている方が考えやすいと感じて戻ってきました。

デジタルの便利さも好きなので、

論文を読む → iPad
数学を考える → 紙

という分業です。

ツバメノート|「数学お守りノート」

そしてツバメノート。

私はこれを勝手に、「数学お守りノート」と呼んでいます。

研究そのものを書くノートではなく、数学を勉強するためのノートです。

研究をしていると、

「この定理を確認したい」
「この分野の知識が必要になった」
「この計算を一度自分でやっておきたい」

ということが次々出てきます。

本当は数学書を一冊、最初から最後までじっくり読みたい。

でも、研究をしながらだとなかなかそんな時間は取れません。私のキャパが小さいこともあるのですが……。

そこで、今の研究に必要になった数学を、分野を気にせず雑多に書き込むことにしています。困ったときに戻ってこられる場所。私にとって、このノートはまさに数学のお守りです。

あとで見返したときに困らないように、目次を作り、各ページに頁数をつけると、雑多に書いても案外見やすいです。

白いQuarry|ジャーナリングと生活の記録

白いQuarryは、研究とは少し離れて、自分の生活のために使っています。

ジャーナリング、習慣トラッカー、その日の予定。

日記のように使う日もあります。

かなり自由なノートなので、食べたお菓子のパッケージなどを使って、突然コラージュが始まることもあります(笑)。

予定帳でもあり、日記でもあり、ジャーナリングノートでもある。

日々の自分を一冊に集めておく場所という感じです。

Campusノート|自分を実験するノート

Campusのリングノートは少し変わった用途で使っています。

悪習慣を断ち切るために試したことや、自己啓発で知った方法の実験記録、自分の体質について気づいたことなど。

「これをすると調子がいい」
「これは私にはあまり合わなかった」

と思ったら、すぐ書き込みます。

せっかく数学の研究をしているので、自分の生活でも、

試す → 観察する → 記録する

をやってみよう、というノートです。

自分自身を被験者にした小さな実験ノートですね。

ピンクのコリラックマのやつ|何でも書くメモ帳

ピンクのキャラクターノートは、普通のメモ帳です。

研究用、生活用など細かく決めず、

とりあえず忘れたくないことを書く場所。

用途を決めたノートばかりだと、「これはどこに書こう?」と迷ってしまうので、何でも書いていい一冊も置いています。

Kindle Scribe

これは最近の新入りですが、実はあまり使いこなせていません…。iPadのグッドノートほど便利ではないし、PDFにするのもややこしい…。

ただですね。この魅力は、目が疲れないということです! 持病を抱え、自律神経命の私にとっては、以下の点がかなり役立っています。

電子ペーパー(E Ink)を採用: 画面自体が発光する液晶や有機ELとは異なり、紙と同じように「外の光を反射して」文字を見せる仕組みです。

フロントライト方式: 暗い場所で使うライトは、目を直射する「バックライト」ではなく、画面の横から照らす「フロントライト」です。そのため、目への刺激が最小限に抑えられます。

色調調節ライトを搭載: ライトの色を「ホワイト」から暖かみのある「アンバー(オレンジ色)」へ変更可能です。夜間にオレンジ色に近づけることで、LEDから出るごく微量のブルーライトもさらに低減できます。

寝る前に本を読む場合もこちらを使っています。

タイマー|集中するためにスマホを使わない

水色のタイマーは、ポモドーロ用です。

以前どこかで、ADHDでは大きめのタイマーが使いやすいという話を見かけたことが、使い始めたきっかけでした。※出典を覚えていないため、あくまで私が使い始めたきっかけとして書いています。

このタイマーは、大きすぎないのがちょうどいい。

持ち運びもしやすく、モードを変えれば普通の時計としても使えます。

そしてかなり便利なのが、音を鳴らさず光で知らせてくれること。

図書館でも使えます。

私はその日の集中力に合わせて、

15分集中+5分休憩から始めたり、
25分+5分にしたり、
集中できてきたら50分+10分にしたりしています。

スマホにもタイマーはあります。

でもスマホを開いた瞬間、別の世界への入口が大量にあります(笑)。

だから私は、時間を測るだけのタイマーを別に置く方が好きです。

イヤホンは「英語用」と「無音用」

イヤホンも2種類あります。

白いワイヤレスイヤホンには録音機能と自動翻訳機能がついているので、主に英語を聞くときに使っています。研究者をしていると、英語の講演やセミナーを聞く場面もあるので、その補助役です。

そしてもう一つ。写真にあるグレーの、豆みたいなイヤホン。

こちらは研究中に使います。でも、音楽は流しません。

無音になるために使っています。

昔はいろいろ試しました。音楽、環境音、EDM。

「これなら集中できるかも」と試してきましたが、最終的に行き着いたのは、

何も聞かない。

でした。

私はこれが一番集中できます。かなり地味な結論です(笑)。

お気に入りのペン

ペンは、単純にお気に入りを集めています。「この色は研究用、この色は定義用」みたいな厳密なルールがあるわけではありません。数学では長時間、紙に数式を書くことがあります。だから、

書いていて気持ちいい。
なんとなく手に取りたくなる。

それも十分重要だと思っています。使いたくなることも、道具の性能の一つです。

無印良品のメッシュケース|全部まとめて持っていく

細かい道具は、無印良品のメッシュケースにまとめています。ペン、ノート、イヤホンなどをバラバラにすると、持っていくものを忘れがち。なので、

このケースを持っていけば、とりあえず勉強できる

という状態にしています。中が見えるのも便利です。大学でも図書館でも、ケースを開けば研究モードに入れるようにしています。

ヘアクリップも立派な研究道具

私は髪が長いので、研究中に顔へ髪が落ちてくるのが地味にストレス。なので仕事中はまとめています。PCやノートを整えることだけが研究環境づくりではなく、

自分が感じている小さな不快感を減らすこと

も結構大事だと思っています。

無限ぽちぽち|研究セットの癒やし担当

緑色のものは無限ぽちぽちです。研究では、「書く」だけでなく、

「うーーーーん……」

と考えている時間が結構あります。そんなときに、手だけぽちぽち。

絶対必要かと言われると必要ではありません(笑)。でも、私の研究セットの癒やし担当です。

研究道具を選ぶことも、自分を知る実験

こうして並べてみると、それぞれの道具に意外と役割がありました。

MacBookは仕事をするもの。

iPadは読む・見せるもの。

紙のノートは考えるもの。

タイマーは集中を始めるもの。

イヤホンは余計な刺激を減らすもの。

そしてヘアクリップや無限ぽちぽちのような、小さなストレスを減らすものもあります。

私はこれまで、研究はiPadでする方が便利だと思って紙から離れたり、集中するには音楽が必要だと思っていろいろな音を試したりしてきました。

でも結果的には、紙に戻り、無音に戻りました。

たぶん、万人にとって一番優れた勉強道具というものはなくて、

「自分はどういう環境なら考えやすいのか」

を知ることの方が大切なのだと思います。

研究道具を選ぶことも、自分自身を知る小さな実験なのかもしれません。

今の私の研究セットはこんな感じです。

また変わってきたら、第2弾も書こうと思います。

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